９０００　シリンダーヘッド脱着

９２ｙの９０００ＣＤｉ（ノンターボ車）で最初はクーラントが減るということで調べてみると、Ｎｏ４シリンダーの前側ウオータープラグ（メクラブタ）が錆びてそこから水漏れしていたため交換したが、確認のチェックをしていたところシリンダーヘッドとシリンダーブロックの間から水が漏れているのを発見。
ウオータープラグが錆びたのは漏れた水がプラグの縁に溜まったのが原因だとわかりました。
漏れの量は多くはないんですがヘッドＧ／Ｋの交換が必要で車検時に作業をすることになりました。

	いきなりですがヘッドを外した直後です。ターボ無しの車なので作業性は良いです。ターボ車はインテークマニも外しにくく、ターボチャージャー付近の取り回しの融通がきかない。ヘッドＧ／Ｋの赤丸の部分が切れています。
	Ｇ／Ｋを取り外して良くみるとこのようにきれいに切れてしまっています。燃焼室廻りのＧ／Ｋリング付近まで亀裂が達しており、リングも一部腐食していました。大事に至らずラッキーでした。ヘッド面の反りも全くなく、面研磨の必要もありませんでした。
	新品のヘッドＧ／Ｋをセットしたところです。Ｇ／Ｋの水穴が変わっています。理由ははっきりわかりませんが、冷却水の流れは変わると思います。（以前と水温計での違いは特にない。）この作業時で9万ｋｍ直前でしたが、シリンダー内のホーニング跡がまだ、しっかり残っていました。これはシリンダーの摩耗がほとんどないこと意味しており良いコンディションの証明でもあります。
	ヘッドの締め付けは３段階に分けて行い、締め付けトルクは次のようになっています。ステージⅠ　６０ＮｍステージⅡ　８０ＮｍステージⅢ　１／４回転（９０°）写真は最終締め付けでアングルゲージをつけて９０°で締め付けているところです。

ヘッドＧ／Ｋキット　　　　　　　　　　　９３　２１　６０５　　　
（ヘッドＧ／Ｋ、ＩＮマニＧ／Ｋ、ＥＸマニＧ／Ｋ、タペットカバーＰ／Ｋのセット）
チェンテンショナーＯリング　　　　　　８０　４８　６７０　　　
チェンテンショナーシールリング　　　７５　０８　６９０　　　


矢印の部分からじんわり漏れてきます。	カムシャフトのマークとキャップの三角マークが合せ位置で、必ずしもぴったりくるとは限らないのでどちらよりにマークがきているか、事前にメモっておく。