3.　電気系統．計器板

最近は少なくなりましたが、一時９４ｙ〜９５ｙにかけての車でイグニッションキーＳ／Ｗの不良でセルモーターは回るがエンジンはかからないということが続出した事がありました。　キーでエンジンをかける車ならだいたいキーシリンダー（キーを差し込む所）の裏側にキーＳ／ＷがあってＡＣＣ、ＯＮ、ＳＴＡＲＴのそれぞれの位置で系統別に電源をＯＮ／ＯＦＦするものです。これの具合が悪くなるとＯＮにしてもメーター内の警告灯が点灯しなかったり、ＳＴＡＲＴでセルモーターが回らなかったりします。
９００の場合の一致した症状としてキーＯＮ時のメーター内の警告灯がいつもよりも暗く、そのままセルを回しても全くエンジンがかからないというもので何回かキーをＯＮ、ＯＦＦしたり、キーの頭をこずいたりしているうちに警告灯が正常な明るさに戻って、その時には何事もなかったかのようにエンジンがかかるというものです。

キーＳ／Ｗがおかしいという事で交換して完治したわけですが、２〜３年で壊れるには早すぎるので、どないなっとんや？とバラシてみました。　中央の白い筒の廻りの山のような突起があってキーを回して白い筒が回転すると突起にあわせて接点（下に３つ、上に１つ）がＯＮ、ＯＦＦする仕組みになっていますが、良く見ると接点が斜めに当たっている部分があり電気的に接触不良の状態になっていました。接点同士が平行であれば問題はないのですが、元々斜めになっていたみたいで接触面積がすくないために接点が焼けて接触不良になったようです。
製造上の問題であり、特定の期間に生産された部品にのみ起こる故障のようです。
ちなみに不良部品はＭａｄｅ　ｉｎ　Ｗ．Ｇｅｒｍａｎｙでしたが新品はＵ．Ｋ（イギリス）製で、パーツＮｏも変更されていました。