９３０
９３０−１　８９ｙ　９３０ターボ　クラッチオーバーホール

８９ｙの９３０ターボですが、クラッチディスクのダンパーゴムが破損して、クラッチが切れなくなった事例です。
ポルシェでディスクにダンパーゴムを使用している車ではゴムが劣化するとこうなります。
９６４からはフライホイール側にダンパー機構がついています。

	クラッチディスクとプレッシャープレートです。 クラッチディスクの形状が一般的な車の物と違っています。
	左．プレッシャープレート 外周にリングギヤがついています。 右．クラッチディスク 下の黒い物は千切れたダンパーゴムのかけらです。
	ダンパーとしてゴムがねじれるので、劣化してくるとこのようにゴムが分離してきます。 これだけだと、さほど問題はないように思えますが、分離したゴムがディスクとプレッシャープレートの間に挟まる為にクラッチを踏んでも切れなくなります。
	プレッシャープレートの内部にもゴムが入り込んで、ダイヤフラムスプリングの間に噛み込むとこれまた、切れが悪くなります。 プレッシャープレートを交換してしまう場合は良いのですが、再使用する場合は、ゴムをきれいに取り除いておかないとトラブルの元になります。
	新旧クラッチディスク
	今回はプレッシャープレートは再使用。 レリーズベアリングは交換です。
	エンジンフライホイールです。